6 アート

自分のやり方で楽しんでみる

冬の青空が幸せな気持ちにしてくれるこの頃。「 佐川町の 冬は寒い!」と散々聞いていましたが、日中は太陽の暖かさがありがたいです。

協力隊でアーティストの福原です。

去年の春、空気が一番華やかな時期に佐川町に移住してきました。

いわゆる「Iターン」で、新しいスタートをきるワクワクと少しの不安とが混じり合う中、桜がなんとも賑やかでセンチメンタルで贅沢な町だと感じました。その時毎日のように行っていたのが牧野公園で、出店で買ったおでんを食べながらのんびりすると、ほっこり落ち着いた気分になれたのを覚えています 。それ以来、佐川町の中で牧野公園が特に好きです。

牧野公園花見棟から 2018年 春

私はサーフェイス・プリントデザインと言われるようなことをやってきて、有機的なフォルムやテクスチャーはいつも気になる題材であります。自然に囲まれ落ち着くだけでなく、私にとってはよだれ沙汰な牧野公園。植物をよく知らなくても、派手なものはあまりない冬でも楽しめる要素がたくさんあります。

苔むした石や、雑草なのか何か珍しい種類なのか分からないようなたくさんの植物が隣り合い重なり合う様子。「雑草という名の植物はない」と佐川町出身の植物学の父・牧野富太郎博士が言われたそうですが、どれをとっても公園全体の面白い表情をつくっています。

植物の名前を覚えたり、うまく育てたりはできないですが「面白いな」「かわいいな」「この立体美!」と、思って見ていると、そこにいつもある自然の中になんとなく違った表情が感じられる。そんな気がします。

形や質感がたのしい植物たち

協力隊の活動では、昨年9月に牧野公園で採取した日本茜で草木染めをするワークショップを開催させていただきました。今後も季節ごとに見られる身近な植物で、草木染めできたら楽しそう。

染め上がった作品を前に

今年春を目標に牧野公園を舞台にしたものづくりを楽しみたい!と、 子どもたちとのイベントを企画中です。限りない創造力の種がどんどん花咲く、そんな体験にしたいと考えていると楽しみでしょうがないです。