5 農業

さかわのお茶通信 ■  さかわ茶探偵、400年前の佐川町を知る

長宗我部氏の時代まで、さかわ茶探偵は遡りました。
太閤検地をしていたあの時代、土佐を調査した「長宗我部地検帳」の中に、現佐川町域の検地が記されておりました。柳瀬川下流に幾つか寺があったようで、寺の近くなどで「茶」という文字をちらほら見かけました。
中々調べられない廃寺があって、何故だろうと思っておりましたら、去年の4月、何となく渡されて何となくめくっていた「佐川町史 下」に、町村合併時に他町村に分町された場所があったことを思い出しました。旧黒岩村の一部は、現越知町に合併されているのです。ドンピシャ(久しぶりに使いました)です。
越知町に茶園堂跡が残っているようで、そちらも近々調べてみます。
さかわ茶の歴史は、まだまだ手掛かりが残っているようで、引き続き探偵の調査は続きます。

●探偵業のパートナー、佐川町立図書館

話は探偵を始めた頃に戻ります。
さて、どこから手をつけたらいいのだろうと困りました。
ひょんなことから、学校関係者の方にお客様用お茶の淹れ方をお伝えする機会で、図書館の館長と出会いました。その後、とある古書店バーで再会をしたのがご縁です。ちらっと調べてみたいとお伝えしていましたが、とあるところから佐川茶の紹介をして欲しいとご依頼を頂き、本格的に取り組むことになりました。
正直なところ、大量の積ん読に囲まれて暮らしておりますので、期日までに読む、という図書館スタイルは苦手です。だから、あまり図書館を利用して来なかったのです。
ところが、何かを調べる、という目的があると、図書館の何が素晴らしいって、司書の方がいることなのです。図書館も、人が運営しているのだとしみじみ感じます。
そんなさかわの図書館で、読書基地が展開されています。

この基地の面白いところは、図書館の中から自分で選んだ本を並べられることなのです。
やはり佐川町立図書館に、この一角は欠かせないようですね。

終了日が不明なのですが、ぜひ今の内に。

●秋冬番茶、終了です

去年は暖冬で、お茶の木もゆっくり休めませんでしたが、どうやら今年は寒くなりそうです。ここ数日、朝晩とても寒いです。
今年は暖かくなるまで休眠できるでしょう。

お馴染み四ツ白の茶畑、2枚連続でお送りしております。

もう芽吹かないほど冷え込んできたら、来春よいお茶の芽になるようにばっさりカットします。

また、ツバキ科の植物の茶の木は、今時分、花が咲いております。
おかげで茶畑にハッチがたくさんいます。

働きもののハッチを、見習わなくてはなりません。白くて小さな花が、咲きます。真ん中の黄色いおしべめしべが、大胆にアピールしています。

寒い季節です。
お茶のおいしい季節がやってきました。
また次回、お茶の淹れ方研究をご報告致します。