5 農業

さかわのお茶通信 ■  さかわ茶探偵、雪の中を歩く

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

年が明けましたら、たいへん寒い日々が続いています。
佐川町へ来て最初の冬だった前の冬は暖冬でしたので、今冬初めて、高知も冬は寒いんだなあとしみじみ体の芯から感じています。
水道管が、ホントに凍るんだと知りました。以後気をつけます。

さて、時代を縦横無尽に駆け巡るさかわ茶探偵が辿り着いたのは、深尾家のお膝元、上町でございます。
上町と言えば、やはり酒蔵が有名です。
江戸時代からの建造物が残る町並みに、かつて茶問屋が何軒かありました。その中で初太郎(読み方不明)という茶問屋が酒蔵と並び栄えていたそうです。現キリン館の向かい、司牡丹の工場になっている辺りに初太郎はありました。

雪がちらほら降っている中の上町。右側手前の建物の辺りがかつて茶問屋初太郎があった場所。

初太郎、気になります。
調べたいことが増えていき、調べていく内に調べたいことが増えていく。これは探偵の運命です。

●冬の茶畑

寒い寒い茶畑で、意外とお茶の木は元気に過ごしています。結構強くしぶとい木であります。
これだけ通っていたのに、なぜだかふと、この道はこんなに曲がりくねっていたのかと驚きました。車で通るばかりの道を歩いてみると、意外と色んな発見があります。

急に新鮮な風景が浮かび上がった。

高知の太陽は寒くても強いのですが(その分15時半を過ぎてくるとぐっと冷え込んできます)、名残雪を発見しました。これだけ陽が当たらない場所にもかつてお茶の木が植えられていました。
雪を見ながら、きっとかなり芽吹くのが遅かったのではないのかと想像しました。

中央左側。元は茶畑だった。きれいに白く雪が残っていた。

ひとえに同じ茶畑と言っても、それぞれの場所でそれぞれの特徴があると雪が教えてくれました。

●冬のお茶のたしなみ方


こちらのおしゃれなボトル、ご存知でしょうか?
特に暑い時期、水出し茶をおしゃれに淹れられるすごいボトルです。
(イベント用でデコレーションしてありますが、実際は透明のボトルです)
しかし、この寒い時期に水出し茶はちょっと……、と思う方に、冬のたしなみ方のご案内です。
通常の茶葉の量に対して、水の量を1/3~1/4くらいまで減らし濃く淹れた水出し茶を、熱湯で割って見てください。水出し茶のすっきりとした苦味の少ない味わいがそのままに、温かくお召し上がり頂けます。(通常1ℓの水:10gの茶葉)
お茶は結構、色々楽しめるのです。

最後に、わんさかわっしょい体験博のPR動画を作りましたので、ご覧ください。
祝・初動画作品です。
※音が出ますので、ご注意ください。