5 農業

さかわのお茶通信 ■  さかわ茶探偵、海の向こうと紅茶で繋がる

佐川町のお茶の歴史を辿っていたら、台湾のお茶の歴史と交差しました。
佐川町の西の端っこ、尾川地区の奥深くに、紅茶工場の建物が残っています。
昭和30年代、紅茶の輸出が有力で、高知でも紅茶を作って輸出をしようという流れがありました。そしてそこには、あの森永製菓が関わっていたのです。
というところまでは、尾川地区の方やお茶関係者から聞いており、知っていました。(初めて聞いたときは驚きましたよ)

そして、その企業の代表者であった方のお名前を初めて知り、ちょこっと調べてみたところからが今回の発見です。
持木亨さんという方が代表を務めていらっしゃいましたが、元々お父上の代から台湾で紅茶を作っていたそうです。その持木紅茶の質がよいと、台湾時代から森永製菓と取引があったご縁で、高知の紅茶づくりに携わることになったそうです。
高知での紅茶づくりは一度廃れてしまいましたが(近年、当時植えられた「はつもみじ」という紅茶に適している品種を復活させ、紅茶づくりを再開させた方もいらっしゃいます!)、台湾では持木紅茶の技術を現在でも継承・発展させているそうです。
いつか行ってみたいものです。

●ものづくりに勤しむ

体験博の案内人が終わりほっとしたところで、参加者に変身して参りました。
発明ラボ協力隊の篠原さんによる、染織と刺繍のプログラムです。どちらも初めてのチャレンジでしたのでドキドキしましたが、とてもよいものができました。

筆箱が欲しいと言った張本人。おかげで毎日いい筆箱だなあとしみじみ持ち歩いている。

 お次はアマビエづくりです。
こちらも協力隊、福原さんの活動に参加しました。アマビエを織るプログラムです。織物も初めてでした。
すでに町内4カ所の集落活動センターで子供たちと作ってきたアマビエが、机いっぱいに並んでいて、壮観でした。

自分の中では魔除け的な色と元気が出そうな色の組み合わせを意識。あと個人的に柄は大柄が好き。

●他町の協力隊と商品開発に勤しむ

越知町協力隊の方の呼びかけで、仁淀川町協力隊の方と一緒に、仁淀川流域で何か作れないかと集まって、早速試作を始めています。
しかしあれですね、プリンを4個も食べると、味覚がよく分からなくなります。3つ目くらいから、ものすごく甘いと感じられるようになり、4つ目を食べるのは本当に大変でした。

まさかの素材をジャムにする実験。仁淀の森の魔女の実験。

以前地乳まつりで開催した、ぢちちちゃラテのアイス版を作ってもらった。絶妙な配合で、ミルクと砂糖とお茶の味それぞれが味わえるおいしいドリンクができた。

まだまだ試作は続きます。乞うご期待。

●春、新芽に勤しむ

さすがにダウンコートを脱ぎ捨てる季節になってきました。
今年は桜が早いねえと、よく耳にします。

大好きな四ツ白にて。向かい側では若者たちがショウガの準備をしていた。

そんな春先、佐川町で一番最初に茶摘み始まる茶畑では、こんな子が現れていました。

新芽ちゃん。なんて可愛らしい。

寒の戻りを心配しながら(だいたい4度を下回ると霜がおりて、新芽ちゃんのケガが発生するのです)、今年のお茶が近づいてきたことに心躍る佐川茶プロモーターです。