5 農業

さかわのお茶通信 ■  佐川茶プロモーター、探偵になる

好きな探偵は金田一耕助、夏の暑さに負け続けている佐川茶プロモーターです。しかし灰色の脳細胞よ、働いておくれ。
さかわのお茶を紹介して欲しいというご依頼をありがたいことに頂くこともあり、ここらでちょっとじっくり調べてみようではないかと、さかわの茶史の調査を始めました。調査の基本で、図書館の館長さんにお手を借り、まずは町民報から当たっています。
調査の経緯で、現在の中央西保健所がある辺りに、大正から昭和初期ごろまで、製糸工場があったことが分かりました。昔は車が少なかったので、輸送できるよう佐川駅の近くに建ったのでしょう。黒岩の方で、茶の前は桑が植わっていた、という話を聞いたことはあったのですが、佐川地区で蚕にまつわる話を耳にしたのは初めてでした。
昔役場に勤めていた方にお話を伺いにいったところ、お母様がその佐越製糸工場に勤めていらっしゃったそうで、一緒に着いて行ってたと懐かしそうに思い起こされておりました。入って右側には事務所があって、左側が工場でと、鮮明な記憶を語ってくださいました。
その佐越製糸の食堂跡が、昭和30~昭和40年頃まで、佐川町製茶工場だったのです。もしかしたら現在のはちきんの店付近にあったのかもしれない、というところまでが現在の調査内容です。
また、当時黒岩村が先進的にお茶に取り組んでおり、黒岩茶業組合たる団体も町民報の広告から発見されました。
引き続き、調査を続けて参ります。何かご存じの方、ご存じの方を知っている方はぜひご連絡を。

●かき氷とアイス

今年もさかわかき氷街道が始まりました。
観光協会での輝かしいキックオフイベントで、ささやかに「さかわのお茶」を呈茶致しました。案内がちゃんとできていなかったのですが、実は特別に司牡丹さんの仕込み水で淹れておりました。お味のまろやかさ数倍アップしますが、イベント時にしか中々できない特別仕様でございます。
またそんな機会がありましたら、ご案内します。

飾りの準備に注力しました。水引にはまりつつある今日この頃です。

そして、さくらさくアイスに添えて、水出し茶の呈茶も致しました。
(株)フタガミさんの「牧野さんのさくらさくアイス」寄付贈呈式が行われ、暑い中、それよりも熱いガイドと共に牧野公園を散策後、最後に皆さんでアイスと水出しのお茶をお楽しみました。

実は初めて食べたのですが、ほんのり塩気が絶妙で、桜の花もいいお味でした。

夏でも、建物の中でかき氷を食べる時と、外でアイスを食べる時、どんなお茶を添えたらいいかと考えれば、お茶を楽しむ機会が増やせるものだと実感しました。

●お茶を淹れる 夏version

町の施設の職員さんを対象に、お客様が来た時にさかわのお茶を淹れる勉強会を行いました。
実際にお客様へ淹れる時に使っている、またはいつも使っている急須とコップを持ってきて頂いて、即実践ができるように組み立ててみました。
(あの時はもっとおいしかったのに)という経験を私もしたので、その解消の一つとして、煎茶用の小ぶりな湯のみではなく実際に使っているコップを使う、という対策をしてみました。その方が参加される方もちょっと楽しそうですし。
また、何と言っても暑い時期です。70℃のお茶をおいしいとも感じにくい季節、冷茶の淹れ方も合わせてご案内しました。
お馴染み、冷水にお茶の葉を入れて冷蔵庫に入れておくだけの水出し茶もスッキリとして飲みやすいのですが、事前に用意していなかった時や、1~2人のお客様にお出しする時に、氷を入れたらどうでしょうと、実際に淹れて頂き、飲んでもらいました。
一煎目と二煎目を混ぜ、やや味を濃くさせたところに氷を一つ。そうすると、氷によって味が薄いと感じにくくなるのではないかと思います。お試しあれ。

●ちょっとすっきり茶の木

茶の木は、収穫後にその次の収穫のために、茶株の表面を美しく整えられます。そうすることで、次の茶の芽が揃って出てきやすくなるのです。

飛ばすだけなら茶袋をつけないでいいので、作業はちょっと楽だそう。

日中は陽が当たる場所が多いので、休み休みの作業です。
昔は夏の盛りに三番茶なるものを採っていたそうで、それはそれは大変だったそうです。

 

最近もしや、お茶の種類によって水出し茶のでき具合が違うのではないかと疑問がわきました。
次回は、さかわのお茶の水出し茶途中経過様子などもお伝えできればと思っております。