「もう少しでユリの季節です。」という下書きを見て愕然としました。ユリは終わりました。あっという間に夏が駆け抜けていきました。
牧野公園、まちまるごと植物園担当の村川です。
今は見ごたえのある花の切れ目の時期。たまにはインパクト勝負で。ベニバナヤマシャクヤクの果実が弾けた状態です。青黒いのが種。赤いのは種になれなかったモノです。
ブルービー(おそらくナミルリモンハナバチ)も数は少ないですが、結構な頻度で現れます(^^)
牧野公園はチョウやトンボなど、沢山の虫とも出会えます。
最近の業務内容
・イヨカズラ救出大作戦(1時間程度のお話)
花が終わり、草ぼーぼーで去年も埋もれてしまっていました。株が大きいので埋もれても平気ではありますが、イヨカズラは種を見てほしい!!熟すと綿毛が飛び出して可愛いのです。
というわけで救出を試みました。
これだけ・・・手前のリンドウは救えたけれど。来年はここだけやって任期を終えようと誓いました(笑)
・自宅でも育つ様子を観察しようと、イベントなどで利用した、余った種を時々持ち帰って育てています。最近、種取り作業のついでに少し貰って帰り、好奇心で蒔いたミヤマオダマキが爆誕しました。
種類にもよりますが、時間の経った余り種との発芽率の違いにびっくり!!花は大きめで見ごたえがありますが、特別愛着のある植物ではなかったので、どうしよう・・・。とりあえず鉢上げをして育ててみようと思います。
・6月下旬、ガンゼキランの株分けをして養生する(バルブと呼ばれる部分から根っこを出させる)分を作業員皆で持ち帰り面倒を見ることになりました。8月中旬の我が家の子。
ピヨピヨしてきました。これからが楽しみです。
・他には、地域の中学生と一緒に散策や作業をする機会が何度かありました。いつもと違う層との交流は興味の持ち方も様々で勉強になります。
その他の活動
観光協会(旧浜口邸)の、庭をもっと良くしよう!ということで、観光担当の協力隊、吉澤さんの提案に乗っかり企んでおります。(「ひろしとかわちゃんのお庭バージョンアップ大作戦」と名付けてもらいました(笑))植物へのアプローチの仕方が公園とは違うので、違った面白さがあります。
今回のおすすめ植物
個人的な好み全開のコーナーです。
現在の牧野公園の見頃情報は「Facebook まちまるごと植物園」をご覧ください。
オジギソウ(おじぎ草、含羞草)
マメ科オジギソウ属。南米原産で日本の寒さに耐えられず枯れてしまうことが多いけれど、実は多年草とのこと。学名に「ミモザ」とあり、普段「ミモザ」と呼ばれている、黄色い花のアカシア(同じマメ科)ではなく、本当はオジギソウのことを指すそうです。
触ると萎れますが、なんと、葉っぱ一枚、枝一本ごとにセンサーがあるようで、細かく反応してくれます。
昨年某モネの庭で出会ってしまい、別れられずうちの子に。子供の頃から好きな植物の一つです。花が咲き、種が出来、蒔いてみたら沢山芽が出ました。
今年も咲きますように(^^)