こんにちは。8期生の岡本です。
間伐もやります。自伐型林業の修行中ですもんね。
町有林で間伐します。
尾根や谷の地形、作業道などでエリア分けして間伐作業場所の選定をしました。
林業大学校で林地の標準値調査を学習してきたこともあり、今回の間伐作業でやってみることにしました。一本の立木を選んでそこから5.64mの半径の中(約100㎡)の立木を特定し、樹高・胸高直径・枝下高を計測するってやつですね。そこから形状比や樹幹長率、収量比数など指数を算出して林況を把握します。(樹高の測定は大変でした。前後歩き回るし枝や葉で梢は見えないし・・・)
勉強してすぐだったので本当のところ意味がよく分かっていません。とりあえずデータとって、計算してみて、現場も見てみて、むーっていいながら考えてみる、感じです。
森林ICTシステムを使うこともできます。航空レーザー測量データをパソコンで見ることができるので簡単です。
樹幹の広がりから胸高直径を推計するなど理論値も多いこと、枝下高など測定できないデータもあること、山の傾斜があまりにきついとデータが取れない(地形など勝手にデータを作ってしまう)ことなどいろいろ注意点があります。簡易にざっくりと概況みられるのは大変ありがたいですね。
標準値調査データとICTデータをつき合わせつつ間伐エリアを選定しました。
これらを夏の間にやったのですが、その後忙しくって(ほかの用事ばかりやっていて)ようやく1月になって間伐しています。
選木をしました。周辺の木との位置関係、樹冠の様子、木の立ち姿、幹の肌合い、根の張り具合等々いろいろ勘案します。この選木が超難しい。奥が深い。熟練者の先生がたでも「難しいよ」といわれます。初心者は初心者なりにやらないことには作業になりませんので、えいや、っとやってしまいました。(選木した木に白テープをまいた様子。分かりにくくてすみません。)
今から伐る木を選んで牽引ロープをセット。伐倒方向を規制します。掛かり木になりませんように(お祈り大事)
受け口を作ります。
出来具合を確認しています。(会合線とか。離れて方向とか、横から角度とか深さとか、とか・・・)
伐倒方向を決める重要なポイントです。今一つ、の場合何度でもやり直すようにしています。
追い口を作ります。(弦幅注意)
周辺の安全と伐る人自身の退避先を確認、追い弦を切って伐倒。合図大事。
掛かり木になることもなく倒れました。
ヨッティお見事。(自分は牽引役)
造材、林内作業車で集材。トラックに積み込みます。
(造材時は市況メモ見ながら金額シミュレーションしたりもします。)
こんな感じで作業を進めています。計画では本数で約20%間伐。この画像をとった日で3日目。出材までいれて10日分くらいの作業と思っていますが、安全優先でゆっくりと進めていきたいです。
卒業後は一人で施業するつもりです。でも今は仲間と一緒。ワイワイ言いながら仕事できるのは楽しいことです。
協力隊に来るまでは全くの林業素人でした。今も初心の身ですが、こうして少しずつ実地に学んでいけること、森林ICTなど先進性のある技術に触れられること、仲間と一緒でいられること、大変うれしく感じながら過ごしています。