5 農業

さかわのお茶通信 ■  さかわ茶探偵、学びの秋にてんてこ舞いをする

「昔はたき火で茶を蒸して、炭で精揉(最後にお茶を針のように細くする工程)をしていた」
探偵をしていると、驚きに出会います。
80代の方にお話を伺う機会を頂き、60~70年くらい前の佐川町のことを教えてもらいました。
電気がこれほど通っているのはわりと最近のことなのだと、妙なところで驚いてきました。
佐川町製茶工場ができた昭和30年頃、米農家は馬や牛と共に暮らし(水田を耕してもらっていた)、自家用車はなくオート三輪が活躍し、茶工場の熱源は火、バスは代熱車(石油の代わりに木を燃料にする車)でエンジンが掛かるまで時間が要り、近所の子供たちがちょっとバスを押して、ちょっとバスに乗せてもらっていたそうです。
想像ができそうで、幻想的な風景だなと思ってしまう令和です。

●日曜市出店報告

久しぶりの日曜市、れんけいこうちブースにてさかわのお茶をPRしてきました。
やはり人手は昨年より減っておりましたが、その分、一人一人のお客さんにじっくり水出し茶を味わって頂き、さかわのお茶について伝えられる時間となりました。
台風が過ぎてから朝晩が冷え込みはじめ、水出し茶で大丈夫だろうかと若干の懸念もありましたが、おかげさまで大変よいお天気となり、高知の空には水出し茶が合うなと再認識致しました。

仁淀川っぽさがのぼりで醸し出されたためか、いつも以上に「佐川町ってどこにあるんですか?」と聞かれました。
地図が必要だと分かりました。

なお、念のため番茶の詰め放題は、スタッフで行いました。
回数を重ねる毎に、袋に詰める腕を上げていきました。

また今回は煎茶を水出しにして試飲をしてきました。
水出しにしても、ふわっと香りを感じ、甘みや濃厚さを感じられるさかわの煎茶のよさをとくと味わって頂きました。

●水出し茶の研究報告 その2

先月に引き続き水出し茶の研究報告であります。今回は煎茶、ちょっとイイお茶に焦点を当てました。
日曜市でよりおいしく水出し茶を嗜んで頂くために行った、ひと工夫のご紹介です。

①お茶の葉は2割増し、水1リットル/茶10g→水1リットル/茶12g
②浸出時間は一晩じっくり

これだけでしっかり煎茶の味わいが引き出されます。煎茶が余っていらっしゃいましたら、お試しあれ。

●秋なので、番茶の季節です

いよいよ冷えて参りました。お茶もそろそろ新芽を伸ばすのを中断する、休眠の時間が近づいてきました。
佐川町でも、番茶の摘採が始まっております。

柔らかい芽は、ちょっと固くなるまで成長させます。

茶の養分を吸ったりする虫たちの天敵、テントウムシさん。
茶園でテントウムシを見ると、いつも写真を撮りたくなります。
中々ベストテントウムシへの道は遠いのですが。

茶畑にちょっと行かないと、茶園を登るだけでひーひー言うはめになります。
日頃から、茶園に通うことの大事さを、痛感します。