2 自伐型林業

ロープワークの魅力

こんにちは

自伐チーム7期生の西尾です。

 

山で仕事をしているとロープに触れる機会が増えてきます。ロープを有効に使うには様々な結びを覚えないといけないのですが、その作業が僕は意外と苦に感じません。

ロープ一本で様々な作業ができることに感動しますし、シンプル、洗練されている外観には美しさを感じます。

もちろん、仕事も楽にしてくれます。

 

例えばキングオブノットの異名を持つ舫結び(もやいむすび)はロープに輪っかを作る時に重宝します。(結び方の解説は本稿では省略させていただきます。上手にお伝えする自信がないので…)

 

 

もやい 説明この結びの特徴は強く引っ張られた後でも、ほどけやすいということです。図のように結びの輪っかを起こしてやるとほどけてくれます。

 

 

 

 

舫結びはロープの先端にしか輪っかを作れないので、途中に作りたい場合はバタフライノットを作ることが多いです。こちらも加重がかかった場合でもほどけてくれます。

 

 

 

僕が特に好きなのはフリクションヒッチと呼ばれる結びたちです。これらは摩擦(加重)をかけることで異なったロープ同士を固定する結びで、加重を抜くとスムーズに動いてくれるという点が特徴です。

代表的なフリクションヒッチはプル-ジックでしょうか。結び方は簡単で輪になったロープを固定したいロープに巻き付けるだけです。

この状態でプリージックが引かれればきちんと固定されますし、さらに巻き付けの回数を変えればより強く止まってくれます。(ロープ間の相性で摩擦が変わるので気をつけましょう)

バタフライノットと同様にロープの中間に輪っかを作れますが、プルージックの場合は簡単に移動させられる点が魅力です。

 

結びをいくつか紹介してきましたが、作り方やその活用方法を知っている分だけ作業の際の選択肢というのは大きく増えてきます。(いずれ具体的な使い方もご紹介します)
目標のために試行錯誤できるのが林業の面白いところだと思うので、これからもどんどん手札を増やしていきたいですね。

精進します。