2 自伐型林業

バックホーに乗りながら考えたこと

こんにちは。協力隊・自伐チーム3年目の西尾です。

 

現在は町内の尾川という地区の山で作業道づくりをしています。おそらく任期中最後の現場になるので気合が入ります。

 

3年前まで全くの林業素人であったことを思うと、こうして重機を操作している状況にも感慨深いものがあります。

まだまだ不正確ですが、道をつけたり、木を育てたりする際の山全体の見方が自分なりに分かってきたような気がします。

山の勾配、土質、植生、木の生長具合、樹冠の広さ等々、いろいろなものが目につくので、作業をしている際も頭が働いて 楽しいです。

もちろんこの3年間で得られたものなど、林業知識・技術全体のほんの僅かな部分でしかないのですが、自分にとってはとても大きく、また貴重なものであると感じています。

 

 

今後、佐川町で学んできたものを活かして生活していけるのかは、僕個人の努力次第だと思っています。

山林をフィールドにした林業という仕事に魅力を感じますが、一方で死傷リスクの高さや収支の面で難しさも感じるからです。

生活の糧を得るためにいくつかの別の仕事をすることになるとは思いますが、それでも自分が魅力を、将来性を感じる山林という分野には関わっていたいです。

日本という国土で生きていくうえで山林はその生活と密接な関係を持つ存在ですが、そうした環境、資源と共に生きていく方法が現段階で確立されてい無いように思います。

山林を含む生態系の働きを正しく理解し、その中の一部として自分たちの生活を位置づける。

林業家として、あるいは全く新しい職業人として。具体的なアイデアはまだありませんが、そんな生き方が提案できればいいなと思っています。

 

任期満了まで残りわずかですが、精いっぱいがんばります。